ぎょぎょ雑記

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雑多に『たねつみの歌』キャラクターの話をする回

gyogyomarumaru-gmmsc.hatenablog.com

感想記事では基本的にネタバレ無しという方針にしており、少しそういう話をしたい時は最後に注意書きを添えて書いていたりするのですが、今回は量が多くなりそうなので別記事としました。

以下、ネタバレしかないので注意

メインキャラ4人とその他印象に残ったキャラクターについて、

好きな点や考えたこと、印象的だったことなどをだらだら~と書いていきます。

 

 

●みすず

・親父ギャグ

正直めちゃくちゃ好き。くどくない程度のいい塩梅で使われていたね。

 

・子が持つ暴力性

「人を親にしてしまう暴力性」は印象的だったトピックのひとつ。

夏の国でツムギからその暴力性を浴び、思い悩む描写を挟んでから秋の国で「陽子に見つけてもらえた嬉しさ」が描かれたのはとても美しかった。メイン3人の関係性の中では子であり親でもあるみすずがやはり主人公なんだなあと。冬の国でツムギを救出する流れの説得力に繋がっていた上、ヒルコとの決着を咀嚼するのに外せないエピソードとなっていたはず。

 

・終章

大学生みすずズルじゃない?あまりにもかわいすぎてジャンルが変わったかと思った。あんな人に「夢で会ったことある」なんて言われたらそりゃ無理でしょう。

……そんな話は置いといて、帰還後のみすずをしっかりと描いてくれたのはたいへん良かった。冒険で何を得たのか、といった切り口を見せず(読み手の咀嚼へ完全に任せて)親になるまでの道のりを描くことに振りきっていたのが地味に凄い。

 

・飯沼南実さん

本作で初めて触れるキャストさん(というか出演されていた方ほぼ全てが初めてだった)。この方に限らず、どのキャストさんの演技も凄かった。本人の実力に加え、ディレクションをしっかりされていたんだろうなと。

幼少期みすずの演技がハマりすぎていて怖いレベル。セリフ自体のリアルさと演技の噛み合いがとんでもない相乗効果を生んでいた。

冬の国では迫力のある演技をされているシーンが多く、物語に没入していたこともあり何度も胸を抉られた。特にヒルコへ助けを求めるシーンは圧巻。

 

 

●陽子

・平成初期もとい昭和の価値観

陽子が昔の価値観を持ち出してツムギと衝突する場面は結構印象に残っている。

僕はあのような価値観にも良い面は間違いなくあると考えており、それほど抵抗なく読めたが、馴染みがあるわけではないので少々もったいなかったかなと感じた。子供の頃はそういう時代だったのだろうけど、昔の僕は世間の環境に無頓着だったので……今は人並みのはず。

 

・体質

ヒルコから力を受け継いでいることが明かされるのはゲーム開始からしばらく後となるが、旅立ちのシーンで走っていることには何も違和感を持っていなかった。演出で圧倒させるとこんな効果も出せるのだなあと驚き。冷静な人はちゃんとここで「あれ?」と思えるのかな……

 

・第二子

第二子の流産は帰還後にちゃんと起こっている出来事として扱っていいと思う。

どのような心持ちで第二子を産もうとしたのかは色々考えられるところ。安易にこれだと決めたくはない……

 

 

●ツムギ

・等身大

未来の時代が出身のキャラクターだが、造形としてはツムギが現実の等身大女の子のような方向性が強かったと思う。家庭環境の印象に引っ張られている節はあるけれど。

パパママ呼びによる幼さとインテリジェンスな言い回しによる大人びた印象が奇妙なバランスで両立していて、年齢にマッチしていると感じられたのかもしれない。みすずと陽子は大人っぽい面が大きめなので。

 

・夏の国

ツムギにとっての一番の試練というか、最も大きな壁にぶつかったのは夏の国だったかなと。まあ肉体面の負荷は冬の国がぶっちぎってるけど……

泣き顔CGの悲痛さも相まってトラウマを刺激される様子は胸が痛かったし、乙姫の無残な姿を見つけてしまった時の慟哭にはめちゃくちゃ心を揺さぶられた。

 

・冒険の記憶

ツムギが冒険の記憶をどう捉えていて、これからどう生きるのかが結構気になる。自身がいずれ母になるかもしれないというあたりはあまり触れていなかったような。時代柄もあるのかも?

物語の本筋からは少し逸れてしまうだろうから、帰還後のツムギが描かれなかったのは仕方がないと思う。それでも何かしらの形で見てみたい……

 

ヒル

・春の国

春の国終盤で王を叱責するヒルコは自傷行為をしているように見えてつらかった。ヒルコの真実が明かされた時は「そうでもなかったのかな……」と少し思ったが、改めて考えるとそこまで的外れではなかったかなと。

 

・怒り

冬の国の最後でみすずにしていたことはある意味八つ当たりで、けれどみすず達相手でないと吐き出せなかった感情の発露だったのかなと思う。

常世の国の神々のことはおそらく本当に家族ごっこだと捉えていて、みすず達の関係性に本物を見出してしまったからこそあれだけの怒りを吐き出すことができたのかな~と考えていたり。

 

・癖

最後くらいは不真面目に。

ヒルコがめっちゃ好きなんですよ……時折見せる悪戯好きな面とか、キレッキレで痛烈な物言いをしたりだとか、冬の国序盤や終章の言動で「みすずのことどう思ってるの……!?」と考えさせられちゃったりとか。

ミステリアスな雰囲気を持つ男性キャラクターたまんないな~と思いましたとさ。ヒルコはほんとに沼だよ。