ぎょぎょ雑記

ぎょぎょまるがゲームや音楽の話をする場所。

音楽経歴を紹介する風の自分語り。

あまりにも適当に書きすぎて意味不明になってしまったので、始めに経歴のようなものをざっくりと。

・理論について体系的な勉強はしてない。ほぼ独学。

・ただいま合唱8年目。発声の知識ならまあそれなりに(大体ボイストレーナーの受け売り)。3ヶ月だけ指揮振ってたことがある。

・ピアノはほぼ無理。テンポが遅い楽曲なら猛練習すればなんとか。

・編曲は3年目くらい。合唱編曲を現実の演奏に持ち込んだことは(実質)ない。

こんな感じです。

 

ここから先は自分語り。どういう形で音楽に触れてきたのかとか、自分にとって契機となった楽曲とか、編曲を始めたきっかけだとか、まあそのあたりを適当に。

 

正直なところ、僕が音楽方面にあれこれ手を伸ばしてるのは奇跡みたいなもんだなあと思ってます。たまたま環境が良かったみたいな面は大いにありますね。

付き合いがそれなりに長い人は知ってると思うんですが僕は双子で。片割れ(便宜上姉と呼びます)がずっとピアノを弾いていたんです。多分4歳ぐらいからだと思うんですけど。姉は今でこそ趣味の範囲で時々ピアノに触るだけなんですが、中学生の頃あたりまではかなり力を入れていて。それをほぼ毎日聞いていたので、耳は知らないうちに育っていたんじゃないかなと。この環境は今考えれば相当ラッキーだったと思います。

 

そんな感じで育ってきた僕ですが、実を言うとそれなりに大きくなるまで音楽には興味のカケラもありませんでした。スポーツとニンテンドーのゲームばっかりやってる人だったので……

僕が音楽に興味を持ったきっかけは『東方』との出会い。(これはガチの黒歴史なんですが)実を言うとうごメモが僕の創作活動の原点で、そこの交流の中でたまたま知ったんですよね。BGMめちゃくちゃ良いから1回聞いてみな?と言われまして。何曲か適当に聴いてみて、『東方永夜抄』の『千年幻想郷 〜History of the Moon』にとてつもない衝撃を受けたんです。音楽ってこんなにカッコよくなるものなのかと。ゲームなりアニメなり、それこそ姉のピアノなり、これまで音楽に触れる機会はたくさんあっても全く意識していなかった僕の世界が変わった瞬間でした。

 

まあすぐにあれこれ動き出したわけではないんですけどね。まずは身近なところからという風になるわけで。しばらくはゲームのBGMに傾倒していた記憶があります。『東方』楽曲は漁りまくっていた(原作めちゃくちゃやってました。Win本編作品は天空璋までなら全部触ってるはず)のですが、他にもカービィ楽曲あたりはよく聴いていました。ニンテンドークラブのポイント交換で貰えるサントラ、懐かしいですね。『マリオギャラクシー』のサントラがはちゃめちゃに好きなんですよ。ゲーム本編の思い出補正なんかもありますが、すご〜く豪華なサウンドなので。是非聴いてほしいです。

そんな感じでまずはゲームのBGMにハマったわけですが、割と早い段階からピアノの音色は好きになっていたと思います。姉の演奏で好きになったんじゃないんかい。って今思いました。

決定打になったのはおそらく『東方神霊廟』、『死霊の夜桜』だったかなと。実際にゲームをプレイして初めて聴いて、背景の雰囲気が良かったこともありイントロでめちゃくちゃ引き込まれたのは今でも覚えています。パッと聴くと色気がある印象を受けるのに、よくよく聴いてみるとキレッキレでカッコいいという。開幕の低音に痺れる……

そうこうしていくうちに、自然と学校の音楽の授業が楽しくなっていったんですよね。リコーダーは人並みにしか演奏できなくても、歌うことならのびのびと楽しめたのです。正直なところ浮いてただろうなあと今は思うのですが、そういうので馬鹿にされることはないというのも環境に恵まれていた面だろうなと。凄く平和だったんじゃないですかね。まあ双子だから片方を下手にイジれないみたいな事情もありそうですけど。

合唱を始めたのは高校の部活からでした。中学は部活でスポーツをやっていて、いわゆる県選抜の候補(まあ落ちこぼれですが)として練習会に参加するぐらいにはバリバリやってたので、合唱部に入ると報告したら親とは大喧嘩。無理やり我を通したのが懐かしいなあ。

まあ普通の合唱やってたな〜という感じです。よく取り組んでいたのはボブチルコットの『Furusato 故郷 〜 5 Arrangements of Japanese songs』という曲集ですね。かなり長い間、ここに収録されている何かしらの曲に取り組んでいた記憶が……なんでこんな難しいのを平気な顔してやれてたんだろうね……あんまり音感が育ってない時期だからかなあ……いうてこの曲集にはめちゃくちゃ思い入れがありまして。僕は大学生の頃数ヶ月だけ指揮を振っていた時期があったのですが、その時もここから曲を選びました。

 

大学は即断即決で合唱団へ。やっぱり合唱って楽しいんですよ。今でも覚えてるんですが、間違いなく同期の中では一番乗りでの入団でしたね。入学式よりも前でした()

合唱に本格的にのめり込んだのは大学の団に入ってからです。高校の部活は僕含め合唱初心者だけという環境で、大学の方だとそれはもう凄い方々ばかりだったのでめちゃくちゃ刺激を受けました。特にひとつ上の先輩方が凄まじくて。何せ半分は高校全国経験者ですからね……他にも音楽科の人がそれなりにいました。

さすが大学と言いますか、人生の岐路はいくつかありましたね。

1年生の頃。まあ、詳細は省くんですがちょっと恋愛まわりで色々ありまして……そこにいくつものトラブルが付随してきて完全に病んでしまいました。あの時は合唱のモチベすら怪しかったです。

病みながらなんとか騙し騙し生きている中、僕の運命と言ってもいい出会いがありました。いつかの大晦日、『Fate/EXTRA Last Encore』の原案シナリオを買いに行った帰り。らしんばんの近くでたまたまチラシが目に入ったんです。これがCoro Animonyとの邂逅でした。

さて、アニモニーという合唱団。この団体はいわゆるサブカル合唱を扱っています。サブカル合唱ってなんぞ?ってなると思うので動画を1つ貼っておきますね(僕も乗ってます。まあ流石に特定はできないと思いますが……)

www.youtube.com

今現在僕はノベルゲーム楽曲の合唱アレンジを公開するというニッチにもほどがある活動をしていますが、源流はアニモニーですね。一時期はひたすらにサブカル合唱の動画を漁っていました。

補足。Twitterのプロフには書いてありますが、僕が公開している譜面は所属している団と一切関係がありません。念のため。

 

ほんっっっとうに偶然目に入った演奏会のチラシ。載っている曲名は年代のズレにより知らないものが多かったのですが、『Daydream café』が目につきました。『ごちうさ』は僕の受験期を支えてくれた大切な作品なんだ……

そんなわけで聴きに行ったんですよ。第三回定期演奏会。最初の『Daydream café』で自然と涙が出てきました。病みすぎて大学の合唱団で歌うことを楽しめなくなっていた僕には刺さりまくりだったわけです。全ステージ通してすごく楽しかった。「ああ、合唱は辞めちゃダメだ。とりあえず大学の定期演奏会はやり切って、すぐ見学に行こう」と合唱へのモチベーションを立て直してくれたのがアニモニーなんです。この出会いがなければ間違いなく合唱を辞めていたと思います。

そうして大学合唱団1年目の活動もやりきることができました。扱った楽曲の中で特に思い入れがあるのは『太陽と海と季節が』。曲集ひっくるめて大好きですね。森山至貴さんの合唱曲にハマるきっかけがこれでした。

 

合唱編曲を始めたのは大学合唱団2年目の頃。アニモニーで色々な楽曲に触れていくうちに「自分の好きな楽曲をこうやって合唱の形にできるようになりたいな」と思ったのがきっかけでした。そうして初めて形にしたのが『GHOST×GRADUATION』。僕が初めて触れたノベルゲームの楽曲で、思い入れは抜群です。今見るとなんともまあ酷いクオリティなのですが、最初にちゃんと完成まで持っていけたのは良かったかなと。ちなみに動画として上げている譜面は後にきちんと作り直したものになっています。実はこちらの方はわりと最近、完全な身内しかいない場で演奏しました。少ない練習回数の中で持ち込んだのでクオリティとしてはそれほどなのですが、僕の中で大切な思い出になっています。

初めて合唱編曲を完成させた時、まず大きな課題として感じていたのは伴奏の扱い。なにせピアノについて全然わかっていない状態でしたからね(今もあまりわかっていませんが)。まずはピアノに慣れなきゃいけないな、ということでピアノソロを作り始めたというわけです。『消えない想い』FGOアレンジの耳コピが最初の1歩だったと思います。

 

その後何曲かピアノソロを書いたあたりで、大きな転機となる作品との出会いがありました。『さくらの雲*スカアレットの恋』です。僕が初めて触れた冬茜トム作品。これからずっと大好きなライターになるだろうなあと思っていたわけですが、音楽の方面でも大きな影響を受けています。

僕はとにかく綺麗な音が好きだったので、ギターのような激しい音には当時までほとんど意識を向けていなかったんです。それが『ぬきたし2』の『BWLAUTE BEIRRD』で「こういうのもいいな?」と思っていたところに『桜爛ロマンシア』のカッコいい間奏でトドメを刺されました。ここでようやくギターの魅力に気がついたわけです。

そんなわけで大きな影響を受けた『さくらの雲*スカアレットの恋』。なんとなく、「1回聴いただけで原作を振り返ることができるようなメドレーが聴きたいな」と思ったのです。これまで人に見せられるような譜面は書いたことのない僕でしたが、きちんと人に見せられるクオリティを目指すと決意しました。そうして完成させたのが初期のさくレットピアノメドレー。今見ると少々ボリュームが控えめですが、まだノウハウを確立していない頃に作ったので1ヶ月弱ほどかかったと記憶しています。制作後半では完全に力尽きていて、特に『比翼のさくら』ではそれが顕著に表れてしまったなあと後悔していました。半年ほど前にリメイクしたものを上げているのでよろしければそちらの方を聴いていただければなと()

編曲のために同じ作曲家の楽曲へ長期間向き合う、というのは初めての経験で凄く楽しかったですね。しっかりと聴いているうちに新しい魅力に気がついたり。藤井稿太郎さんの楽曲に注目するようになったのはこれがきっかけでした。

 

大体こんな流れで今の僕に至ります。

普段通勤時間は小説を読みながら編曲の準備として楽曲を聴いているんですが、それの気分転換としてたまに書き溜めていたものをまとめて放出してみました。酷く読みづらいものだったかなと思います。ただ自分を大きく変えた楽曲との出会いについてはちゃんと網羅できているかなと。楽曲によって文の量に差異はありますが、どれも多くの人に触れてほしいなと思っています。特に一般合唱は「畑違いだしなあ……」と感じた人にこそ聴いてみて欲しいです。

 

最後に補足というか、触れるのを忘れていたことについて。僕はほぼ楽器やれないです。ピアノ音源の動画をそれなりの数出していますが、公開していない楽譜を含めて僕に演奏できるものは3つしか作ったことがありません。しかも最近はさっぱり練習していないのでもしかしたらどれもまともに弾けないかもしれないです。

このあたり、実は凄くコンプレックスだったりするのです。まあそもそも僕が書くピアノは実際の演奏を考えていないものばかりなのでアレなんですけど。それでも自力で弾けないのはやはりもどかしさがありますね。自分の体を楽器として扱っている、ということで折り合いをつけていますが……ちゃんと弾けるようにはなりたいな、とは無理だとわかっていても考えてしまいますね。