評価:83/100
思い入れ:70/100
独特の語り口で描かれるしあわせ探し。
少女達の切実な願いとそのドラマにはとても心打たれました。
カットインとテキスト配置によるオシャレな画面造り、難しい表記が多用されているのに何故か読みやすいテキスト、実写ベースの背景等々……細部にこだわりが感じられ、読み手を物語に引き込むパワーが強い作品だったと思います。
以下ネタバレ含む箇条書き感想
・独特なUIまわり 長岡建蔵さんのデザインは使いづらいがビジュアルがとても良い……というのはいつも通り。 今回特に気になったのはオプションやセーブページの開き方。現在の画面の上にそのまま開かれる形(上手く表現できない)になっているのがとても面白く感じた。プレイ途中に設定をいじる際にゲームを中断する感覚がとても薄く、新鮮な感覚でした。 ・廣杣姉妹の真実が描かれるシーン テキストでの説明一切無し、一枚絵だけで明かすという潔さが本当に凄かったです。実際にそれで強烈な傷跡を心につけられました。 ・エンディングクレジットについて 1回目のエンディングで主題歌Mバージョンを載せてしまったのは少し勿体なかったような気が。エクストラシナリオの途中で「あ、アレってこのシナリオの終わりに流すんだな」と察しがついてしまう構造になっているのが少し残念でした。